【日記】アナ雪とファッションとパンクカルチャーで考えるサステナビリティ

【日記】アナ雪とファッションとパンクカルチャーで考えるサステナビリティ

こんにちは!

今日はアナ雪と現代のファッションというかアパレルについてと、パンクミュージックに関わるカルチャーについて思ったことを書きたいと思います。

なんでこの3つについて書こうと思ったのかというと、時代を捉えたメッセージのパワーについて思うことがあったからです。

なんのこっちゃと思うかもしれませんが、興味があれば読み進めてみてください。

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低価格化が進んでも服が余るアパレル業界

最初に自分は服を買うことがあまりありません。

というよりも、ある程度キレイに着れるものがあれば特に目新しいものは必要無いので買わないという感じです。

おしゃれが好きな人は、色々とコーディネートをするのが楽しいのだと思いますが、自分はそのセンスがないので、とりあえず暖かいとか着心地が良いとかの機能面で服を買います。

さてさて、現代ではユニクロやしまむら、ヨーカ堂やイオンなどで安く質の高い服が買えると思います(デザインは別として)。

また、至る所にファッション消費を喚起するコマーシャルが流れていますし、インスタを見れば服が欲しいと思う人もいるでしょう。

しかし、現代において服余りがなんと15億着もあるのをご存知ですか?しかも日本だけで!

景気低迷で以前より服を購入する頻度が減っているのかもしれませんし、単純に何も考えないで生産しているからかもしれません。

それだけ服が余るんだから、さぞアパレルの会社も苦しいんだろうなぁ~と思いました。

さっきの15億着も余る服についても、大阪のあるカラーズというお店ではメーカー廃棄になる服を安く購入して定価1万円の服を100円台で売る事もあるとか。

今の時代安くないと服を買えないなぁ~と思う一方で、最近衝撃の事実を知りました。

 

パンクカルチャー

私の会社のパンク好きな先輩にラフィンノーズという日本のパンクバンドを教えてもらいました。

で、その先輩も若かりし頃はパンクファッションに身をつつみ、イケイケな感じだったようですが、子どもが生まれてからはパンクからは離れていたそうです。

でも、単身赴任中で手当てが増えて東京に来ている今のうちにライブに行きまくってるとか。

ライブに行っているうちに昔買っていた革ジャンや靴(ブーツ?)を引っ張り出してこようと思ったらいつのまにか無くなっていたようで、新しく買いたい~と話してくれたのですが、そのブーツや革ジャンの価格の高さに驚愕しました。

666(http://www.666jp.com/)というブランドの革ジャンは、10万円近くもします。

また、666で発売されたシューズ(コンバースみたいなやつ)は人気過ぎて売り切れてしまったそう。

このシューズは今は亡きザ・クラッシュのジョー・ストラマーが履いていたということもあって人気みたいです。

安くても売れ残る服がある一方で、数万円でも売り切れる服もある。

この点が不思議に思ったんですよね。

そこで、考えている内に思ったのが、”メッセージ性”のパワーについてです。

 

アナ雪が売れた理由は?

アナと雪の女王の二作目が公開されました。しかし、一作目のような爆発的な人気にはまだなっていないようです。

で、この事を考えた時にふと思ったのが、「アナ雪の一作目ってそんなに面白かっただろうか?」ということ。

もちろん、最高に面白かった!という人もいると思います。

でも、個人的には盛り上がりと比較した時に、内容が今一つ釣り合っていないような気がしたんです。

ただし、作品の中に込められたメッセージ性については、深~く共感したことは確かです。

自分としてはアナ雪の一作目のテーマは”信じること”(自分も他人も)だと思っています。

自分を信じる=自分らしく、自分を好きになる
相手を信じる=愛情、勇気

作品を見たことがある人ならなんとなく分かる気がしませんか?

それで、この中の”自分らしく、自分を好きになる”というメッセージが、時代にピッタリと当てはまった結果、主題歌のヒットと共に映画自体も大ヒットしたと思ったんです。

もちろんそれだけでは無いと思いますが。。。

ただ、日本ってストイックというか常に”今の状態よりもより良くなければならない”っていう精神性があると思うんです。

「こうした方が良い」、「こうしないのはおかしい」っていう意見を他人(親や先生などを含む)が示すというよりも押し付ける感があります。

自分も子育てをしていて時々、子どもに押し付けるような教え方をしていることがあって反省し「今のは悪かったです」と謝ることがあります。

「人間だもの」と相田みつをじゃありませんが、完璧では無いものの何かを教える時こそ押し付けるのではなく、子どもの中で腹落ちして内側から育まれていかないと、結局自分のものにならないと思っているからです。

ですが、自分自身が子ども時代を含めて「子どものためを思って」という金科玉条の言葉で、意見を押し付ける事の多いこと。

そんな日本の日常の抑圧があるからこそ、”自分らしく”というメッセージは大きく浸透したのではないでしょうか?

 

パンク精神

一方で、パンクミュージック。

アナ雪とパンクって。。。と思う方もここまで読んだなら最後まで読んでご自由に意見をコメント欄に書いてください。

パンクミュージックがムーブメントになっていった背景ですが、簡単に言えば”俺らの未来真っ暗だぜバカヤロー”っていう感じです。(それ以外のメッセージもたくさん増えていきます)

1970年代当時のイギリスでは仕事が無くて生活保護を受給して少ないお金でやりくりする若者が多かったそうです。

そういったうっ憤を代弁したセックス・ピストルズの人気は爆発的に広がりました。

パンクのメッセージ性については根本的に”〇〇への反抗”です。

アナ雪の自分らしくというメッセージも、表現の仕方が違えども自分らしくありたいという、抑圧する親や社会への”反抗”だと言えるんじゃないでしょうか。

 

カルチャーに紐づくファッション、紐づかないファッション

さて、1970年代にブームになったパンクですが、ファッションとしてのカルチャーにも影響を与えて現代に至っています。

パンクファッションというとイメージ的には黒とか鋲とかトゲトゲしてダークなイメージです。

でも、その奥底には”反抗”というメッセージが定着しています。

先ほどの666が何故高いのに売れるのか?というと、パンクという”反抗”のメッセージ性が常にあるという前提で、人気ミュージシャンが身に付けているという付加価値があるからじゃないかと思ったんです。

一方で、安いのに売れない服というのはどうでしょうか?

もしかしたら、人気のモデルさんが身に付けたという点で付加価値がついたものは人気になると思いますが、その人気のモデルさんが別のアイテムを身に付けたら最初に買った服はもう付加価値は消えてしまいます。

そして最初からメッセージ性が無い服であれば当然付加価値が無ければ安くても、買う理由が無くなってしまいます。

一つ一つのファッションブランドにはきっとメッセージがあるんだと思います。

でも、現代ではそういったメッセージ性よりも見た目、誰が着ている、コスパという点で服を選ぶ人が大半だと思います。

個人的にはもったいないと思ってしまいます。

ちなみに、これってファッションだけじゃなくて今の音楽シーンという点でも同じようなことを思いました。これについては別の機会で。

 

サスティナブルさ

パンクカルチャーに代表される”反抗”のメッセージ性は、人が生きていく上で永遠に必要なメッセージだと思います。

そうした永続的なメッセージ性があるブランドは長く愛されると思います。

また、パンクカルチャーには音楽、ファッションだけではなく、アートや文学、思想という幅広い分野に渡って広がりがあります。

近年自動車メーカーのトヨタが、脱自動車メーカーを宣言して自動車を取り巻くサービス全般を担う会社になっていくというと発表していました。

要はモノからコトへシフトしたわけです。

現代の服は単純にモノの価値だけが勝負です。

高い機能性があれば別ですが、そうでなければ値段で勝負する以外にありません。

神田昌典というマーケティングの第一人者の方が、値段でお客を見る(=値段で勝負する)お店をお客は値段でしか見なくなると話していました。

つまり価値基準が値段になってしまえば、勝負できる部分が限定されてしまいますが、価値基準が値段以外にもあれば良いわけです。

最近フライターグというバッグが人気だそうです。

このフライターグはスイスのブランドで、トラックで使用されて古くなった幌をリメイクして作っているのだとか。他にもシートベルトや自転車のチューブなどなど。

丈夫でデザイン性が良い点も人気の理由の一つですが、再利用という観点でも共感を呼んでいます。

そしてフライターグのバッグですが、少しお値段がお高めです。

というのは、人件費の安い国に生産拠点を持たずに自国内をメインに作っているからという点があります。ただ、これについては将来的に安く作れる国が無くなっていくと見越しているというのも理由だそうです。

それでも人気という点を考えた時に安売りだけで勝負するということは今後は避けていく方が良いのかもしれません。

 

まとめ

今回はアナ雪とファッションとパンクについて思ったことを書いてみました。

自分が服で欲しいと思うものは、機能性が高いという点で必要な暖かさ、それから履き心地などが重要な要素です。

ユニクロのストレッチパンツとかは良いですよね。

そして、これらの機能が安く買えるほど嬉しいわけですが、機能性も値段も無視で欲しいと思う服があります。

それは、好きなバンドのアパレルです。

最近はアニマル・アズ・リーダーズというバンドのアパレルが欲しいんですよね。
デザインが完全に自分好みと言うか見た目で欲しいと思わされます。

そうした魅力もやっぱりあるので、メッセージ性だけでもダメであることは間違いないです。

メッセージ性、デザイン、機能性、エコなどなど様々な要因において統一性と高い水準であることが必要なんだなぁ~と思いました。

それでは。