こんにちは!
今、こちら↓の本を読んでいます。
エマニュエル・トッド著『「ドイツ帝国」が世界を滅ぼす』という本です。
この本が出たのは2015年5月20日。
実際のインタビューが行われたのは2014年の8月ということです。
ただ、驚くべきはこの本の中で既にイギリスがEU離脱をするとトッド氏が予言しているのです。
イギリスがEUからの離脱を決めたのは、2016年6月23日の国民投票による結果です。
となるとほぼ2年前の段階でEU離脱が分かっていたことになります。
すごいですよね。
この本の中でイギリスが離脱する理由として、EUにおけるドイツの強さを挙げています。
単純な語り口で解説していますが、EUでドイツが覇権を取ったとしたら、イギリスはドイツの覇権を選ばずにアメリカの覇権を選ぶのだとか。
ただ、こうしたイギリスのEU離脱の背景についてのポイントとして、トッド氏はEUにおけるドイツの強権ぶりを挙げてはいますが、同時に中国の資本介入や近隣諸国における移民問題など、様々な要因が重なった結果、国民投票によりEU離脱が決まったようです。
ただ、2019年3月とされていたEU離脱自体は少し伸びて、イギリス国内も今は離脱反対の投票をすべきという声も上がっています。
メイ首相の失脚を狙う人たちの声が大きいためのなのかは分かりませんが、イギリスの人としてはどちらが望ましいのか?
国益よりもメンツという、至極単純な点が国の未来を大きく左右するのかもしれません。
ちなみにレベルの低い話ですけど、トッド氏のようにイギリスのEU離脱が予言できたらどんな気分なんですかね~
予言が当たったことを喜ぶのか、問題がそのまま進行することを嘆くのか。。。
賢人には賢人の悩みがあるのかもしれませんな。
それでは。