【日記】失敗した料理を立て直す方法が知りたい今日この頃

【日記】失敗した料理を立て直す方法が知りたい今日この頃

こんにちは!

先日、最近ハマっているとりむね肉を塩麹に漬けたのを茹でる料理を作った時に、余ったゆで汁を活用できないかと試みました。

多めのお湯で茹でているので、ゆで汁自体は当然あまり味はありません。

でも、せっかく鳥のエキスが出ている(かもしれない)ゆで汁を捨てるのも勿体ないので、余っていたキャベツ、ニンジン、玉ねぎを入れてスープにしようと思い立ったのです。

野菜だけだと出汁が足りないと思って、干し椎茸をおもむろに入れてみました。

振り返ればここで後は出汁と醤油くらいで味を調えて終わりにすれば良かったんですけど、何故かカレー粉を入れてみようと思い立ちます。

これが悪夢の始まりでした。

 

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料理の迷走開始

当然ですけど、カレーの香りがする薄めの味に仕上がります。

きっと、お出汁と醤油の味なら野菜のうま味が出て程よい味の濃さで飲みやすいスープになったことでしょう。

しかし、カレー粉が入ったことで程よさの代わりに薄さが際立ち、追加で何か入れないことに始まらない状態になってしまいました。

そこで、冷蔵庫にあったごまぺーストが残りわずかだったので、投入。ついでにたまたま開けたばかりの味噌が目についたので、おもむろに大さじ一杯ちょっとを投入。

しかし、どう考えてもカレーの香りが強すぎてコク(?)が足りません。

そこでカレーにはトマトでしょ!ということで、トマト缶を1缶投入してみます。量がかなり増えますが、味が美味しければたくさん食べられると思い思い切って1缶いきました。

それでもカレーの香りは変わらず、更にトマトの酸味がより強調する味になりました。

コクが足りないなら肉をいれるしかない?と思い、別で使おうと思っていたとりむねをドボンと大きめにカットして入れます。

この時に、マッスルグリルのシャイニー薊さんが考案して大人気のダイエット食『沼』の事を思い出します。

『沼』についてはコチラ↓

 

元々干し椎茸を買ったのも沼を作る為。併せて買っておいたワカメを入れれば出汁のうま味がより追加されちゃうでしょう!ということで、オリジナルのレシピを度外視してうま味だけを求めてワカメも投入しました。

結果。トマトの酸味とワカメの香りがぶつかって、更にカレーの主張は変わらない何とも言えない味になりました。

このままではまずいと思いましたが、ここまで来て退くこともできませんから、なんとか食べられる味にするしかないと更に奮闘します。

 

時間というスパイスとリンゴの甘味

とりあえず、味の立て直しをすると決めたものの、更に何かを足すのは怖かったので、一旦とりむねが柔らかくなるまで煮込むことにしました。

弱火で2時間位煮てみましたが、味の雰囲気は変わらず。

若干マイルドになったかならないか?という程度でした。

そこで丁度子どものお迎えがあったので、現時点で足りない甘味ということで砂糖とコーン缶を投入しました。

多少マイルドさが上乗せされたことと、甘味の追加で食べやすい感じにはなりましたが、やはりカレーの香り、トマトの酸味、ワカメの香りの激しいバトルは終わっていません。

「ぐぬぬっ。ここは炊飯器にすべて託すしかない」

ということで、鍋から炊飯器に移して保温で”沼”のように煮込むことにしました。

 

子どもを迎えに行ってから、実家へ母の誕生日プレゼントを渡しに行きました。

実家でご飯を食べて、途中で買い物をして帰ってきて約4時間ほど炊飯器で煮てみましたが、ほぼほぼ出かける前と変わりません。

とりにくももっと柔らかくなるかと思いきや、水分量が少ないのか全く変わらず。

苦肉の策で子ども用にもらったリンゴ100%ジュースを入れてしばらく煮込むこと1時間。

不思議と帰ってきてからよりもマイルドさが増して、食べやすくなりました。

「このまま煮込み続ければもしかしたら・・・」

と、希望が湧いてきたので再び炊飯器に移して一晩煮込んでみることにしました。

 

そして、翌朝ジムから帰ってきてから朝ごはんに食べてみること。

とりむね肉は柔らかいものの、”沼”のような繊維状にはなりませんでした。これは別の機会に正当な”沼”作りはしてみないとと思いました。

さて肝心の味ですが、何を投入しても頑固に残っていたカレー、トマト、ワカメの香りが落ち着いて、カレーの香りを残しつつ一体感が出ていました。

特にワカメの香りは一人だけ異質な感じだったので、そのワカメの存在感が消えた事が食べやすさの大きな要因になりました。

これが時間のスパイスの効果なのか。

 

もう一つのポイントは甘味の追加かなと思いました。

シャイニー薊さんが、お袋シャイニーで肉じゃがを作った際に、みりんの代わりにリンゴジュースを入れていたのですが、料理にリンゴジュースは合うようです。特に煮込み料理は。

ニンジンやキャベツ、玉ねぎも甘味が出る野菜ですが、カレー粉に打ち勝つくらいの甘味はありませんでした。

もう少し砂糖を入れてみたら変わっていたかもしれませんが、香りがイマイチな上に更に甘いという自体は避けたいと思い弱腰になっていました。

リンゴジュースの良い点は甘味を稼ぎながらも、嫌な甘さにはなりにくいことが挙げられそうです。

シャイニー薊さんに習ってリンゴジュースを多用していこうと思います。

 

味のバランスをどうやって探るか?

さて、年に数回は今回のように思い付きで料理を作り始めて失敗するケースがあります。

前回はオートミールを初めて食べた時に激マズな出来で残したのですが、残すレベルの失敗を含めて過去を振り返った時に何とかリカバリーできなかったかなぁ~と思うんですよね。

今回に関して言えば、「カレー粉を使えば余裕っしょ」と安易にカレー粉を使ったことが敗因であること。

更に、小鍋に分けて試すという事をしなかった事も失敗の原因です。っていうか賢い人はこんな事しませんね。

なので、次回からは全部の味を一気には変えないで少しずつ試しながら修正をしようと思います。

 

その上で、味をどうやって美味しい方向へもっていくのか?

そう考えた時に、炒め物や揚げ物など作ったら中々味を変えられない料理は別にして、煮物など追加で足したり可能な料理においては、甘味と時間がポイントになるかと思いました。

特に甘味については、甘すぎない状態であればその上に香りになるものを足せば、上手い事美味しい料理に誘導出来るのではないかと思います。

やってはいけないなと思ったのは、香りに対して香りで抵抗するのは失敗の元だという点です。

香りが強くて味が薄く感じるものは、うま味成分が入っていれば次は甘味を少しずつ足してみるのが良さそうです。

 

また、ワカメについてはうま味のつもりでいれましたが、結果的にうま味以外の香りのポテンシャルも高い食材だったので、香りと香りがぶつかる結果になりました。

そう考えると、食材の持つポテンシャルをしっかりと把握することが大切になりそうです。

・ワカメ=うま味と同時に香りもポテンシャルが高い

という感じです。

 

で、このことを書きながら思い出したんですけど、いわゆる料理の”さしすせそ”ってこういう時に使うんじゃないかと。

砂糖で味のベースを整えて、塩で味の濃さを調整、後は香りがある酢・しょうゆ・味噌で美味しさを広げる感じです。

そう考えるとうま味とコク出しで早い段階で味噌を入れたのも失敗でした。

香りづけになるものは、最後に入れて整える程度にするか、ニンニクやしょうがなどの香味野菜は、初めのうち入れて馴染ませるのが良いのかもしれません。

改めて料理の基本を学んでみたくなりました。

 

まとめ

さて、今回の事をまとめてみます。

【失敗の原因】
・安易にカレー粉を使った。
・味を変えるのに小分けにしないで一気に変えた。
・香りの修正に香りで抵抗した。
・食材の持つポテンシャルをしっかりと把握できていなかった。
・料理の”さしすせそ”のルールを無視して失敗した。

【成功の要因】
・甘味の追加にはリンゴジュースが使える。
・時間のスパイスで余分な香りを撃退すれば希望はある。

こんな所でしょうか。

思い付き料理の悪い点は、良くも悪くも実験的であるが故に失敗になる要因を多く含んでいることです。

最終的に食べられれば良いのですが、食べられないほど不味くなった場合は捨てる事になると思います。それは食材の無駄遣いであり、色々な人に対して失礼な行為だと思います。

今回、記事にしてみたのは同じことを繰り返さないためにどうしたら良いかを考えたからなのですが、失敗の原因を洗い出したことですべきことが明確になったのは大きな収穫になりました。

とは言え、思わぬ失敗をすることもあると思いますが、それでも「どうなるか試してみよう」というチャレンジ精神は変わらずに行こうと思います。

失敗はするかもしれないけど、リカバリーして”食材は無駄にしないというルール”を大原則としてこれからも料理を楽しみたいと思いました。

同時に食材を無駄にしない為にも、何でもかんでも勿体ないと放り込むのではなく、使うべきポイントをしっかりと抑えていきたいです。

残りのカレースープはまだまだあるので、味を噛みしめて次回につなげていきたいと思います。

それでは。

 

おまけ

今回の料理ですが、ざっくりとした材料を残しておきたいと思います。

【材料】
・とりむねの茹で汁:2.5L()
・とりむね:250g
・キャベツ:1/4
・玉ねぎ:1/2
・にんじん:1/2
・干し椎茸:一掴み
・ワカメ:一掴み
・トマト缶:1缶
・にんにく:3かけ
・しょうが:1かけ
・コーン缶:半分
・リンゴジュース:180ml
・鶏ガラ粉:大さじ1杯
・めんつゆ:お玉1杯
・味噌:大さじ1杯
・ごまぺースト:小さじ2杯
・砂糖:大さじ1杯
・カレー粉:大さじ1.5杯

改めて見直すと美味しい感じに料理できそうな食材でした。

入れる順番、量によっては同じ材料でも美味しくなりそうですね。

ただ、カレー粉とトマト缶は入れない方が美味しくできそうじゃありませんか?如何でしょう?

それでは。